どーも,ルールです。
昔から飛行機ってプレミアムな乗り物という印象があるんです。ちょっとした贅沢というか,特別なときにしか乗れないみたいな。オシャレな場所に行くときに子供の頃着させられたヨソ行きの服のような感じ。
2000年の航空運賃自由化以来,ANAやJALの運賃は安くなり,最近ではLCC(格安航空会社)も台頭してきました。昔と比べて,飛行機に乗るということが身近になってきました。にもかかわらず,やっぱり今でもプレミアな乗り物という印象は変わらなくて,空港に着いたときは気持ちが高揚してなんともいえない心地良さを感じます。
ただ乗るだけでもテンション上がっちゃうわけですから,ビジネスクラスに乗れる日にゃ前日はまさに明日遠足行く子供状態ですよ。僕は過去何度かビジネスクラスに乗りましたが,いずれも最高の体験で大満足でした。
ただ一方で,海外出張のときは会社が飛行機を予約(もちろんエコノミー)するので,その時点ではいくらマイルを持っていても自分の思うとおりには予約できないわけです。このもどかしさをなんとかしたい!
そうか,もしもビジネスクラスに乗りたくなったらアップグレードすればいいじゃん!あれ?でもアップグレードってどうやったらいいんだ?今日はそんなお話です。
ANA国内線プレミアムクラスへのアップグレード。支払い方法は2種類
飛行機の搭乗クラスは,国内線と国際線で異なります。国際線はエコノミークラス,プレミアムエコノミークラス,ビジネスクラス,ファーストクラスの最大4クラスありますが,ANAの国内線は普通席とプレミアムクラスの最大2クラスしかありません。
国内線でアップグレードする際,支払い方法は現金(またはクレジットカード)かアップグレードポイントの2種類。通常は,現金(またはクレジットカード)で支払います。
ちなみにアップグレードポイントとは,ANAプレミアムメンバーに割り当てられるポイントのことです。
搭乗日2日前より,アップグレード料金でプレミアムクラスへ
ANAでは,普通席を予約している人なら誰でも,搭乗日2日前よりプレミアムクラスへのアップグレードを申請することができます。
普通席であればどの運賃タイプであっても権利があるので,旅割75や宿泊パックでも全然オッケー。ANAウェブサイトで手続きするか,チェックインカウンターで「アップグレードしたい」と申し出るだけです。
また,プレミアムクラスへのアップグレードを希望する際は,普通のチェックインカウンターでもできますが,プレミアムチェックインカウンターも利用できます。
プレミアムチェックインカウンターは,通常は上級会員とプレミアムクラス搭乗者しか利用できないカウンターなんですが,アップグレード希望の場合は普通席予約の方でも利用できるんです。
アップグレード料金は距離や人気によって異なり,3,000~14,000円に設定されています。たとえば大阪ー松山なら3,000円,大阪ー福岡は7,000円,人気のある東京ー大阪は10,000円,リゾート路線の東京ー那覇・東京ー札幌は14,000円といった具合です。
当日アップグレードになると1,000円上がってしまうので,できれば前日までにアップグレードしておいたほうが良いと思います。
アップグレードするには,予約確認画面よりアップグレード手続きを選択してください。
アップグレード手続き可能な路線が表示されますので,間違いなければ手続きへ進みましょう。
支払い方法は,クレジットカードまたはアップグレードポイントのどちらかです。福岡ー伊丹線のアップグレード料金は8,000円でした。
アップグレードポイントを持っていたので,今回はアップグレードポイントを利用してみました。手続きが終わりましたら,新しい座席を指定することをお忘れなく!
また,当日にアップグレード申請をした時点で満席の場合は,空席待ちとなります。空席待ちでは,下記のとおり優先順位というのが決められています。
ご覧のとおり,上級会員であるダイヤモンドメンバー・プラチナメンバーの優先順位が高くなります。しかもこの空席待ちの場合,空席ができたらその瞬間アップグレードされるわけじゃないんです。
空席待ちしている人に座席が割り当てられるのは,出発時刻の15分前から。それまでは,プレミアムクラスに何席空きが出ようが,アップグレードは成立しないんです。つまり,このままでは,15分前までに種別Sや種別Aの上級会員が空席待ちをしてしまうと,自分はどんどん優先順位が下がってしまいアップグレードできなくなってしまいます。
そこで,どうせ15分前までは座席を確保できないんですから,あえて空席待ちしないという選択をしましょう。前述のとおり,アップグレードを申請した時点で空席があれば即座にアップグレードが完了します。このシステムを逆手にとり,スマホでずっと空席情報を確認して,空席ができた瞬間アップグレードを申請するんです。
こうすれば,空席がある限り,必ずアップグレードは成功します。晴れてプレミアムクラスへアップグレードされると,マイルとプレミアムポイント(PP)は元々の加算率から+50%になります。
機内で真価を発揮するノイズキャンセリング機能付イヤホン
飛んでいるときの機内ってジェットエンジンの音が意外と気になります。音楽や映画などを楽しもうとすると,仕方なくボリュームを上げなくては集中できません。そこでお勧めしたいのが,ノイズキャンセリング機能付のイヤホンです。もうホント一度でいいから試してもらいたい,劇的に変わります。
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機内エンターテインメントをノイズキャンセリング機能とともに楽しみたいなら,トランスミッターもご一緒にどうぞ。座席のイヤホンジャックに挿すだけで,持参したワイヤレスイヤホンを使用することができますよ。
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JAL国内線クラスJ・ファーストクラスへのアップグレード方法。基本は当日空港にて
JAL国内線の搭乗クラスは,普通席・クラスJ・ファーストクラスの3クラスあります。
事前にアップグレードできる運賃種別は,大人普通運賃・小児普通運賃・往復割引・身体障がい者割引・JALビジネスきっぷ・eビジネス6・株主割引・介護帰省割引(クラス Jのみ)・特別乗継割引です。
それ以外は,出発日当日空席がある場合のみ,空港のチェックインカウンターまたは自動チェックイン機でアップグレードできます。当日アップグレードの場合,運賃種別は問いません。
当日アップグレードする場合の料金は,路線を問わずクラスJ:+1,000円,ファーストクラス:+8,000円です。
特にクラスJは,たった+1,000円でこんな快適でいいの!?というくらい,とてもコストパフォーマンスが高いです。僕は空席があれば,必ずと言っていいほどアップグレード申請してしまうくらいです。
たとえば,ボーイング777-200を例にとると,普通席は1列あたり3×4×3という座席配置なのに対し,クラスJは2×4×2と2席少なくなっています。
クラスJの座席は,その分シート幅も前の席との間隔(シートピッチ)も広くなっているのです。クラスJのサービスは座席以外に特にないのですが,これだけでも普通席よりはるかに快適に過ごすことができるようになりますよ!
ファーストクラスはさらに重厚なシート幅になり,1列あたり2×2×2という座席配置で普通席より4席も少なくなります。ゆとりあるパーソナルスペースで,機内では陶器のお皿で食事や飲み物を楽しむことができます。あのプレミアム芋焼酎の森伊蔵も。
特別なのは機内だけではありません。専用チェックインカウンターから始まり,専用保安検査場,ダイヤモンド・プレミアラウンジ,そして優先搭乗と,地上サービスも特別なんです。まさにファーストクラスといったところ。
なお,JAL国内線ファーストクラスが導入されている路線は,下記4路線に限られています。ファーストクラスのある機材に乗る機会がありましたら,ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
- 東京(羽田)-福岡
- 東京(羽田)-札幌(新千歳)
- 東京(羽田)-大阪(伊丹)
- 東京(羽田)-沖縄(那覇)
ANA国際線アップグレード方法は3種類
①当日アップグレード付加運賃でエコノミー→ビジネスへ
出発当日,エコノミークラスが満席(オーバーブッキング)の場合に限り,ANAではエコノミークラスの乗客を対象に,オトクな当日アップグレード付加運賃でビジネスクラスへアップグレードを募集することがあります。
通常よりもかなり割安で,ビジネスクラスにアップグレードできます。ただしマイルとPPの加算率は,エコノミークラス扱いになります。発生条件が限られているので,なかなかこのような場面には遭遇できないかもしれませんね。
・当日アップグレード付加運賃一覧
出発地/目的地 | 日本発 | 日本着 |
---|---|---|
北米,欧州 | ¥50,000 | (北米)450米ドル (イギリス)290英ポンド など |
オーストラリア | ¥50,000 | 540豪ドル |
東南アジア | ¥30,000 | (タイ)10,000バーツ (インド)18,000ルピー など |
台湾,韓国 フィリピン | ¥15,000 | (台湾)4,700台湾ドル (フィリピン)6,600ペソ |
中国(含香港) | ¥25,000 | 1,700中国元 |
②マイル利用で1段階アップグレード
国際線の場合は,マイルを使ってアップグレードすることができます。ただし予約クラスが限定されており,そもそもマイルでとった特典航空券はアップグレード対象外です。
アップグレードは1段階のみで,エコノミー→ファーストと2段階アップグレードはできません。また,2020年3月31日搭乗分までは,マイルを使ってエコノミー→プレミアムエコノミーへアップグレードすることはできません。
なお,マイルを利用してアップグレードしても,獲得マイルとPPはアップグレード前の加算率のままですのでお間違えなく。申込は搭乗日の355日前から24時間前まで可能です。
必要マイル数は,ANA運航便かスターアライアンス加盟航空会社運航便かで異なります。ANA運航便のアップグレード必要マイル数(片道)は,
エコノミー ・プレエコ →ビジネス | ビジネス →ファースト | エコノミー →プレエコ* (2020年4月より) | ||
---|---|---|---|---|
対象予約クラス | G/E/Y/B/M/U | J/C/D/Z | Y/B/M/U/H/Q/V | |
区 間 マ イ ル | 0~2,000 | 12,000 | 20,000 | - |
2,001~3,500 | 18,000 | 30,000 | 15,000 | |
3,501~4,500 | 20,000 | 35,000 | 15,000 | |
4,501~5,500 | 25,000 | 40,000 | 20,000 | |
5,501~ | 28,000 | 45,000 | 20,000 |
* 2020年4月1日以降の搭乗分が対象。2019年9月下旬より発売開始予定
スターアライアンス加盟航空会社とは,以下に挙げる航空会社です。
スターアライアンス加盟航空会社運航便のアップグレード必要マイル数(片道)は,
エコノミー →ビジネス | ビジネス →ファースト | ||
---|---|---|---|
対象予約クラス | Y/B | C/D | |
区 間 マ イ ル | 0~2,000 | 12,000 | 20,000 |
2,001~2,500 | 18,000 | 30,000 | |
2,501~3,000 | 22,000 | 35,000 | |
3,001~3,500 | 24,000 | 40,000 | |
3,501~4,000 | 26,000 | 45,000 | |
4,001~4,500 | 28,000 | 45,000 | |
4,501~5,000 | 30,000 | 50,000 | |
5,001~5,500 | 32,000 | 50,000 | |
5,501~7,000 | 34,000 | 50,000 | |
7,001~9,000 | 36,000 | 55,000 | |
9,001~10,000 | 38,000 | 55,000 | |
10,001~ | 40,000 | 60,000 |
スターアライアンス加盟航空会社運航便でのアップグレード必要マイル数は,ANA運航便と比べて多いですが,他社運航便によく乗る方にとってはありがたいですよね。
アップグレード対象となる予約クラスは,ANA運航便と比べて制限されていることにご注意ください。ANA運航便の場合は,エコノミークラスがY/E/B/M/U/G,ビジネスクラスがJ/C/D/Zとなっています。
一方,スターアライアンス便の場合は,エコノミークラスがY/B,ビジネスクラスがC/Dクラスです。これは非常に高い運賃なので,適用できる場合が限られてしまうと思います。
なお,対象予約クラスは,航空会社によって若干差がありますのでANA公式HPでご確認ください。
下記記事は,僕がANAマイルを使って,実際にタイ国際航空便をビジネスクラスにアップグレードした時の体験談です。良かったら,読んでみてください。
③アップグレードポイント
アップグレードポイントは,上級会員にのみ毎年プレゼントされるポイントです。前年度のプレミアムポイント獲得実績に応じてプレゼントされるもので,このポイントを使ってアップグレードが可能です。ただし,対象予約クラスは②と同じに設定されています。
アップグレードポイントには,アップグレードするだけではなく,他にも使い道があります。そのあたりを下記にまとめましたので,詳細はこちらをご覧ください。
長時間フライトのお供にネックピローを!
僕が国際線の機内に必ず持ち込むアイテムはネックピロー。飛行機の座席に長時間座っていると体が固まってしまいがちですよね。 これで,長時間のフライトも快適に過ごすことができますよ!
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ビジネスクラスにタダで乗れる裏ワザ!大量ANAマイルの貯め方とは
アップグレードという言葉の響きはとても心地良いものです。それだけ上質のサービスを受けられるわけですから,できるなら毎回ビジネスクラスに乗りたい!でもそんな方法…実はあるんです!!
僕は年60万マイル貯めてるので,世界中のどこへだってタダで飛行機に乗っています。普通の会社員だけどビジネスクラスに何度も乗っていますよ。マイルは,その貯め方さえ知っていれば,誰でも簡単に貯めることができるんです。下記記事に実際に僕が夫婦で60万マイル貯めた方法を公開し,詳しくまとめています。
また現在当ブログでは,航空券代とホテル代の両方をタダにできるハイブリッドな提案をしています。 航空券代とホテル代が両方タダになれば,タダで旅行できるってことです。現地ではその分,美味しい食事,楽しいアクティビティー,魅力的な買い物にお金を使うことができるようになりますね。それを可能にしてくれるのがSPGアメックスという1枚のクレジットカードです。その魅力は下記記事を読んでみてください。
はじめまして。
国際線の当日アップグレード付加運賃ですが、ANAのホームページを見ると、「(付加運賃でアップグレードした場合、)マイルは航空券のクラスに基づいて積算します」と書かれており、航空券か電子化された今日、航空券とはeチケットのことですから、付加運賃を支払ったとしてもマイルは購入当時の予約クラスで計算(即ちエコノミー扱い)されるものと思われます。
オタク!さん,コメント&ご指摘ありがとうございます。
ANAプラチナデスクに確認しましたところ,ご指摘のとおり当日アップグレード付加運賃を支払ってアップグレードしても,マイルとPPは購入したエコノミークラス航空券のクラスに基づいて加算されるとのことでした。
ご指摘本当に感謝いたします。早速該当部分は修正いたしました。また何かお気づきの点がありましたら,ご指摘いただけたら嬉しいです。