どーも,ルールです。
飛行機に搭乗する際,皆さん空港へ行きますよね?ご存知のとおり,世界には大小さまざまな空港があります。
飛行機がその他の乗り物と決定的に違うところは,空港で過ごす時間が長いってことです。チェックインや保安検査等で結構な時間を要するため,かなり余裕を持って空港へ行かなくてはなりません。
そうすると必然的に空港で過ごす時間が長くなって持て余すこともありますよね。今日はそんな空港での時間を快適にしてくれる,空港ラウンジについてお話します。
空港ラウンジを正しく理解しよう!
空港にはラウンジがあるというのは,何かのきっかけで知った方が多いかもしれません。でもどんな人が利用できるんだろう?普段飛行機に乗らないんだから自分には関係ない世界だって諦めてたりしませんか?
僕も数年前まではそうでした。ラウンジの入口までは行ってみるんですが,なんか入りにくいし,どういう人が利用できるのかよくわからない。
外界と隔離するかのようなラウンジ入口の雰囲気は,使い慣れている方にとっては特別を感じられる瞬間です。でも,たまにしか空港へ行かない方には近寄りがたいんですよね。
実はひとくちに空港ラウンジといってもいくつかの種類があって,それぞれに利用条件や提供されるサービスが異なります。今日は正しい知識を身につけて,空港での特別な時間を特別に過ごしてください。
空港ラウンジの設置場所
ではここから,空港ラウンジにはどんな種類があるか,どんな人が利用できるかについてお話していきます。
まず空港ラウンジの設置してある場所には,制限エリアにあるものと一般エリアにあるものの2つのパターンがあります。一般的に,制限エリアに設置してある空港ラウンジの方が,設備や提供されるサービスが豪華になっており,その分利用者が限定されます。
飛行機に搭乗する際は,チェックインをして保安検査場で手荷物検査を受けますよね?空港には,自分がこれから乗る航空券を持って保安検査場を通らないと入れない制限エリアと,飛行機に搭乗する予定のない人でも利用できる一般エリアがあります。
飛行機に搭乗する際は,国内線ならどんなに遅くても出発時刻の15分前,国際線なら40分前とか60分前までには保安検査場を通過しておかなくてはなりません。
飛行機のチェックインカウンターは航空会社ごとに分かれていますが,保安検査場は数箇所に集約されていますので,複数の航空会社の乗客が同じ保安検査場を利用します。時期や時間帯によっては非常に混雑しますので,なるべく時間に余裕をもって保安検査場を通過しておきたいですよね。
そうすると,必然的に制限エリアで過ごす時間が長くなりますので,制限エリアに設置されている空港ラウンジの方が,利用価値が高くなるというわけです。保安検査場さえ通過しておけば,あとは搭乗するだけですから精神的にも楽です。
空港ラウンジには3種類ある
空港ラウンジはその利用条件によって,大きく3種類に分かれます。1つ目は,クレジットカードを所持していることで利用できるカードラウンジ。
2つ目は,プライオリティパスというラウンジ利用専用のカードを所持していることで利用できるプライオリティパスラウンジ。
そして3つ目は,各航空会社が運営する航空会社ラウンジで,その航空会社の上級会員やプレミアムエコノミークラス以上に搭乗予定など,航空会社にとっての上客のみが利用できるラウンジです。
設備・サービスの質は,基本的に航空会社ラウンジ>プライオリティパスラウンジ>カードラウンジと思っておいてください。
1. カードラウンジ
カードラウンジは,ゴールドカード以上のクレジットカードと搭乗券があれば利用可能なラウンジになります。対象となるカード会社はラウンジ毎に異なりますので要確認…ですが,たいていのゴールドカードは問題ないでしょう。
中には現金のみで利用できるものもあります。また,カードによっては,同伴者1名まで無料だったり,¥1,000程度の追加料金を支払えばカードを持たない同伴者も利用できたりします。
国内線のカードラウンジは国内28の空港にありますが,下記を除き全て一般エリアに設置されています。現在,制限エリアにカードラウンジがあるのは羽田空港のみとなります。
- POWER LOUNGE SOUTH(第1旅客ターミナル)
- POWER LOUNGE NORTH(第1旅客ターミナル)
- POWER LOUNGE NORTH(第2旅客ターミナル)
- エアポートラウンジ(南)(第2旅客ターミナル)
- エアポートラウンジ(北)(第2旅客ターミナル)
一方,国際線の羽田空港を含む国内4空港には,制限エリアで利用できるカードラウンジが存在します。
空港名 | 国際線制限エリア のカードラウンジ |
---|---|
成田国際空港 | なし |
羽田空港 | SKY LOUNGE TIAT LOUNGE SKY LOUNGE ANNEX TIAT LOUNGE ANNEX |
関西国際空港 | ラウンジ「六甲」 ラウンジ「金剛」 ラウンジ「アネックス六甲」 |
中部国際空港 | QUALIA LOUNGE※ ※レクサスカード,TS CUBICカードゴールドのみ。 |
さて,カードラウンジを利用するためには,ゴールドカードが必要ですよね。ゴールドカードはそれなりに年会費がかかりますから,どうせ発行するならできるだけメリットの大きなカードを持ちたいところです。
そこで,僕がおすすめしたいゴールドカードが2枚あります。それは,ANA VISAワイドゴールドとSPGアメックス(スターウッド・プリファード・ゲスト・アメリカンエキスプレスカード)です。
ANA VISAワイドゴールドはANAマイルを貯めたいなら最強と呼べるカードですし,SPGアメックスはマイルも貯められるし高級ホテルにも泊まれる,今最も注目を集めている人気カードです。
それぞれの魅力について,下記記事にまとめています。興味のある方はぜひ一度読んでみてくださいね。
ただし,下記一部の例外(ダイナースクラブカードなど)を除けば,海外空港にクレジットカードで利用できるラウンジは,一般エリア/制限エリア問わず存在しません。
- ダイナースクラブカード:世界500ヶ所以上のラウンジを利用可能。
- アメックスカード:ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル),仁川国際空港(韓国)の2空港のラウンジを利用可能。
海外空港でラウンジを利用したいなら,次でご紹介するプライオリティパスを持っておきましょう。
2. プライオリティパス対応ラウンジ
プライオリティパスラウンジは,プライオリティパスを所持している方が利用できるラウンジを指します。プライオリティパスは単体でも入会できますが,一部のクレジットカードに付帯されていますのでそちらの方がお得です。
プライオリティパスの付帯されているクレジットカードでおすすめといえば,なんと言っても楽天プレミアムカードです。年会費10,000円+税のカードに,プライオリティパス(プレステージ)が付帯されるのは本当に破格です。今なら新規入会で最大13,000ポイントもらえる楽天プレミアムカードの公式サイトは,下記からどうぞ。
また,プライオリティパスの使い勝手や入手方法については下記記事に詳しくまとめています。そちらもご覧くださいね。
プライオリティパスが真価を発揮するのは海外空港です。クレジットカードでは海外空港でラウンジを利用できませんが,プライオリティパスがあれば,海外空港の制限エリアでもラウンジを利用できるようになるのです。
アルコールやソフトドリンクのほか,軽食もありますよ。慣れない海外旅行で,心身ともに疲れたことと思います。旅の最後の思い出に,海外空港のラウンジでゆっくりとお過ごしください。
3. 航空会社ラウンジ
航空会社ラウンジとは,JALならサクララウンジ,ANAならANAラウンジのようにそれぞれの航空会社が運営しているラウンジを指します。
航空会社ラウンジは,他のラウンジとは一線を画す存在です。これまで紹介したカードラウンジやプライオリティパスラウンジは,クレジットカードやプライオリティパスを所持していれば利用できます。言い換えると,カード入会資格さえあれば誰でも利用するチャンスがあります。
一方,航空会社ラウンジは,その航空会社の売上げに貢献してくれるような上客にのみ利用が許可されています。まずプレミアムエコノミー,ビジネスクラスに搭乗する場合。高い運賃を払っているんだから当然サービスも手厚くなります。
そして航空会社の上級会員。JALならサファイア会員,ANAならプラチナ会員と呼ばれます。その航空会社の飛行機に繰り返し搭乗しなければ会員資格が得られません。お得意様というやつですね。
例外として,航空会社ラウンジを利用できるクレジットカードがあります。ANAカードプレミアムなら,国内線に限りANAラウンジを利用できるんです,ただし,年会費は75,600円~とANAラウンジを利用できるからという理由だけで持てるカードではないですね。ちなみにJALにはそのようなカードはないようです。
3-2. まさに神の領域!最上の航空会社ラウンジ「ファーストクラスラウンジ」
航空会社の中でも,神の領域と呼ばれるラウンジがあります。それが,ファーストクラスラウンジです。JALではJALファーストクラスラウンジ(国内線はダイヤモンド・プレミアラウンジ),ANAではANAスイートラウンジという名前です。文字通り,通常はファーストクラス搭乗者しか利用することはできません。
ファーストクラス以外で利用する方法は2つあります。まず1つ目は,航空会社の最上級会員になること。JALでもANAでも,ダイヤモンド会員と呼ばれます。1年間に飛行機にかなりの数乗った方だけが,到達できる領域です。しかもその資格は,最長2年間だけ。飛行機に乗り続けなければ,剥奪されてしまうのです。
そしてもう1つの方法は,ANAスイートラウンジご利用券を使用することです。ANA SUITE LOUNGEへ,特別に入室できる券です。ダイヤモンド会員になった方が選べる特典の1つに,ANAスイートラウンジご利用券6枚もらえるというものがあります。
ANAスイートラウンジご利用券は,オークションで入手することができ,1枚5,000~5,500円程度で取引されているようですね。
SFCカードなら,一生ANAラウンジに入り放題になります!
ANAの上級会員だけが入会できるスーパーフライヤーズカード(SFC)というクレジットカードを発行すると,SFCを保有している限り半永久的に上級会員資格を継続することができます。つまりSFCを持っていれば,エコノミークラスであっても,いつでもANAラウンジに無料アクセス可能ということです。
たとえばANA運航便に搭乗していても,海外空港だとANAラウンジが設置されていないこともありますが,そうした場合には,ANAと同じスターアライアンスに所属する別の航空会社のラウンジを利用することが可能です。
僕も,2016年にSFCを取得しました。大量にANAマイルを持っていれば,SFCはほぼ無料で取得することが可能です。
え?” 大量にANAマイルを持っていれば ”ってハードル高いですって?いいえ,そんなことはありません。正しいマイルの貯め方を知っていれば,年30万マイル貯めることも可能なんですよ!下記記事に詳しく解説していますので,ぜひ読んでみてくださいね。
(補足)アライアンスって何?
アライアンスとは航空連盟のこと。わかりやすくいうと航空会社同士が結んでいる同盟みたいなものですね。世界にはスターアライアンス,ワンワールド,スカイチームの3つのアライアンスが存在し,ANAはスターアライアンス,JALはワンワールドに所属しています。
コードシェア便の運航や設備の共有,マイレージプログラムの連携など,航空会社同士が協力することで,顧客により多くの選択肢を与えられるようになっています。海外の航空会社運航便に搭乗してもANAやJALでマイルを貯められたり,もちろん空港ラウンジの共有も,アライアンスの恩恵の1つですね。
空港ラウンジのお供アプリ:LoungeBuddy
さて,空港にはどんな種類のラウンジがあって,どういう人が利用できるかわかってきましたでしょうか。ここで紹介するのは,自分がどの空港ラウンジを利用できるか教えてくれるアプリ,LoungeBuddyです。
conofeliceさんが紹介されているこのアプリ,素晴らしいアプリだと思います。英語なんですけど使い方はとっても簡単です。自分が今保有しているクレジットカードやプライオリティパス,上級会員資格などをあらかじめ入力しておくだけ。そうすると,各空港で自分の利用できる空港ラウンジを教えてくれるというものです。詳しい利用方法は是非,conofeliceさんの記事を読んでみてください。
まとめ
最後に,今回紹介した空港ラウンジについて,種類毎の設置場所と利用条件をまとめてみました。せっかく空港に長く滞在するんですから,利用できるサービスは利用して,できるだけ快適に楽しく過ごしてください。またひとつ空港の魅力を発見できるかもしれませんよ!
国内空港 国内線 | 国内空港 国際線 | 海外空港 国際線 | |
---|---|---|---|
カードラウンジ ・ゴールドカード所持 | 一般 エリア | 一般/制限 エリア | なし |
プライオリティパスラウンジ ・プライオリティパス所持 ・ダイナースクラブカード所持 | なし | 一般/制限 エリア | 制限 エリア |
航空会社ラウンジ ・プレエコ・ビジネス・ファースト搭乗 ・ANAカードプレミアム ・航空会社上級会員 | 制限 エリア | 制限 エリア | 制限 エリア |
ルールさん、私の記事を取り上げていただいてありがとうございます。
ラウンジの区分もなるほどわかりやすいと思いました。
ルールさんの記事で、もっと多くの人がラウンジの楽しさを知るようになるといいですね。(^^)
conofeliceさん,
コメントありがとうございます!
僕の中であのアプリは,2016年年間王座(個人賞)に輝くことが既に確定しています。conofeliceさんの記事読んでからインストールしてみて,それくらいビビりましたよ。こちらこそアプリ紹介していただいて感謝です。
そうですね!ラウンジのことをもっと知って楽しんでもらえたら嬉しいです。
こんにちは。
伊丹のラウンジオオサカの画像、あぁ毎度見る光景だと思ってしまいましたw
ぴーじぇいさん,こんにちは!
写真見ただけでわかるなんてさすがです笑。拠点が大阪の方にはお馴染みの光景ですよね。