どーも,ルールです。
僕は,今年の11月にANAの上級会員であるプラチナ会員になりました。プラチナ会員になるためには,有償の航空券で何度も搭乗しなければなりません。
プラチナ会員そのものは,最長2年間だけの期間限定のステイタスですが,プラチナ会員以上が入会できるスーパーフライヤーズカード(SFC)のホルダーになると,上級会員資格が永年維持されます。
今回,プラチナ会員になってから初めて国際線に搭乗する機会がありました。タイ国際航空のエコノミークラスでタイに行った僕は,どんなサービスを受けることができたでしょうか。
ANAの上級会員は,他航空会社でも上級会員?
ANAの上級会員は,ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドの3種類。そのうちブロンズ会員は,準上級会員のような位置づけで,提供される特典もプラチナ会員以上と比べて限定されています。極上のサービスを受けられるのは,プラチナ会員以上となります。
今回,僕が搭乗したタイ国際航空は,ANAと同じスターアライアンス(航空会社の同盟)に所属しています。ANAプラチナ会員になると,同時にスターアライアンス・ゴールドメンバーになります。そのため,ANA運航便でなくても上級会員サービスを受けられるのです。ただし,だからといってどの航空会社でもというわけではないです。たとえばJALはワンワールドに所属していますので,スターアライアンス・ゴールドメンバーであっても特別なサービスは受けられません。
上級会員が受けられるサービスのほとんどは地上サービスです。そのため,エコノミークラスに搭乗してこそ,そのメリットを最大限に活かすことができます。なぜなら,ビジネスクラスに搭乗する場合,上級会員でなくても上級会員が地上(空港)で受けられるサービスのほぼ全てを受けることができるからです。
関西空港でのサービス
①チェックインカウンター
まず空港に着いたら,スーツケース等の荷物を預けるためにチェックインカウンターへ行きます。このとき,普通であればエコノミークラス用のカウンターに並ばなくてはなりません。この日の搭乗機材はボーイング747-400。タイ国際航空の保有する機材の中で,A380に次いで大型のB747には,ビジネスクラスに40名,エコノミークラスに325名搭乗します。どちらのカウンターが混むかは明らかですね。
しかし,上級会員であればそんな心配は無用です。写真のとおり,ビジネスクラス用のチェックインカウンターを利用できるからです。スターアライアンスゴールドの表示がちゃんとありますよね。混雑していると30分以上かかるチェックインですが,わずか5分で完了です。
預けた手荷物には,上記のような手荷物優先タグが取付けられました。このタグがついていると,目的地に到着した際,優先的に荷物がターンテーブルに出てきます。また,今回はあんまり関係ありませんでしたが,手荷物許容量も20→50kgに大幅アップです。観光で大量にお土産を購入したときなど,スーツケースの重量を気にしなくて済むのは嬉しいですよね。
②保安検査場
保安検査場には一般レーンとは別に,上級会員やビジネスクラス以上搭乗者用の優先レーンがあります。が,なんと!関西空港の優先レーンは非常に条件が厳しくて,僕は使えませんでした。これは知らなかったので大誤算です。ANA運航便の場合だと,ビジネスクラス搭乗者とダイヤモンド会員のみ。KIX-ITM Global Business Clubに入会していれば使えるそうですが,法人契約なので会社に入ってもらわなくてはなりません。というわけで,残念ながらエコノミークラスでは関西空港の保安検査場優先レーンは利用できませんでした。幸いにもそんなに混雑していなかったので,10分程度で通過することができました。
③航空会社ラウンジ
保安検査場を抜けひととおり免税店を見て回ったあとは,ANAラウンジにやってきました。空港ラウンジにはカードラウンジ,プライオリティパスラウンジ,航空会社ラウンジがありますが,航空会社ラウンジを利用できるのはビジネスクラス以上搭乗者とプラチナ/ダイヤモンド会員だけです。
ゆったりとした空間で食事やお酒を楽しみながら,搭乗までの時間を優雅に過ごすことができます。
④関西11:00→バンコク15:45(B747-400)
搭乗の時間となりました。プラチナ会員であれば,優先搭乗することができます。大型の飛行機だと機内に入るまで時間がかかったりするんですが,これならサッと入って機内でゆったりと待つことができますし,確実に座席近くの荷物入れを利用できます。ちなみに今回の座席はエコノミークラスの一番前,搭乗口の座席でした。タイ国際航空では,24時間前からオンラインチェックインでき,座席指定することが可能です。何度か空席状況をチェックしていると,足元の広い非常口座席を確保することができました。非常口座席は,搭乗日の早朝に開放されるようです。
そして離陸です。片翼に2つのエンジンがかっこいいですねー。関西空港からバンコクまではおよそ6時間。外の景色を眺めたり,モニターで映画を観たりして過ごしました。
タイ料理を楽しむ
タイでは仕事メインだったので,あまりお見せできるものはないんですが,お昼にタイ人と訪れたレストランを紹介します。 こちらの写真はレストランの入口,ご覧のとおりとても開放的ですよね。特に田舎のほうに行くと,こうした青空レストランスタイルが多い印象があります。
タイ人に聞くと,ここはスパイシーカレー屋だよと教えてくれました。なるほど,言われてみると確かに,看板にはスプーンと唐辛子の絵が描かれています。何度か訪れているタイですが,未だタイカレーは食べたことなかったので期待に胸をふくらませます。
まずはシーバス(スズキ)のフライから。これはタイで定番料理の1つで,タイ人と一緒に食事をするとよく出てきます。カリっと揚げた表面と中の白身のバランスが良く,とてもおいしいんですよ。
これまた定番のトムヤムクンです。僕は正直苦手なので眺めるだけです笑。こういう専用の器で提供され,小さな器に一人分ずつ取り分けるスタイルです。ちなみに,クンというのはタイ語で海老という意味です。
なぜかフルーツの上に揚げたエビを載せた,トリッキーな料理が出てきました。エビはとてもおいしいんですが,フルーツとは全く合いませんでした。
そして締めは,南国のフルーツです。考えてみれば,12月だというのにスイカを食べられるという。右端にあるのはりんごなんですが,タイでもりんご食べられるんだなと驚きました。
あれ…カレーは?
結局カレーは出てきませんでした。「いやー僕辛いの苦手なんだけど」「安心して,ここのカレーはそんなにスパイシーじゃないよ」とかいう会話を入口で交わしていたんですけど?そんな適当なところも,タイに来たんだと実感させてくれます。マイペンライ(タイ語で気にしない),細かいことは気にしちゃダメなんです笑。
スワンナプーム空港でのサービス
①チェックインカウンター
関西空港同様,タイのスワンナプーム空港でも専用のチェックインカウンターを利用できます。スワンナプーム空港の専用チェックインカウンターは,エコノミークラスのチェックインカウンター(H/J)から少し離れた場所にあります。 カウンターA/Bのうち,エコノミークラス利用の上級会員はB,ビジネスクラス以上に搭乗する方はAと,カウンターが分かれているので注意してください。僕は最初ふらふらとAに入ってしまい,恥ずかしい思いをしました。もちろん預けた手荷物には,往路と同様,手荷物優先タグが取付けられました。
②保安検査場優先レーン
関西空港では,ビジネスクラスと上級会員のチェックインカウンターは同じでした。スワンナプーム空港でなぜ異なるかというと,上の地図でわかるように,ビジネスクラス以上搭乗者限定で,保安検査場優先レーン(Fast Track)を利用できるからです。さすが本拠地だけあって,この優先レーンはタイ国際航空専用です。
他にプレミアムレーンと呼ばれる優先レーンが存在しますが,条件が厳しくまたもや利用できませんでした。上級会員であっても利用できないのです。ANA運航便の場合は,ビジネスクラス搭乗でプレミアムレーンのご利用券をもらえます。また,ご利用券は,タイの旅行代理店等で購入することも可能だそうです。機会があったら,試しに一度購入してみようと思います。
なお,このプレミアムレーンは,スワンナプーム空港到着時の入国審査でも利用できます。混雑時は,出国審査・入国審査ともに1時間以上かかることもあるので,利用できるなら積極的に利用すべきです。
③航空会社ラウンジ
もちろんスワンナプーム空港の制限エリアにも,航空会社ラウンジがあります。世界でも有数の広さを誇るスワンナプーム空港には,タイ国際航空のラウンジだけで7つもあります。
搭乗ゲートに一番近いラウンジはどこか,把握しておいたほうが良いでしょう。ラウンジの検索には,Lounge Buddyというアプリが便利です。
④バンコク10:40→関西18:10(B787)
帰りの機材はB787,B747-400と違って各座席に電源が備えられています。バルクヘッド席と呼ばれる,前が壁になっている座席を確保することができました。真ん中の列なので景色は見えないんですが,足元広々で快適です。
機内食のメニューはSOBA,PAN,GOHANです。いや,どんな組合せだよ…合うわけないだろコレ…。そばとご飯は頑張れましたが,パンまでは無理でした。フライトは順調で,定刻よりも15分早く関西空港へ着きました。
まとめ
今回,関西空港・スワンナプーム空港で体験できた上級会員のサービスは,以下の4つになります。
- 専用チェックインカウンター
- 手荷物優先タグ
- 航空会社ラウンジ
- 優先搭乗
残念ながらどちらの空港においても,保安検査場の優先レーンは利用できませんでしたが,今回受けられたサービスのおかげで,とても快適に過ごすことができました。エコノミークラスに搭乗なのに,上級会員になったらこれだけのメリットがあるんです。非日常の空港を少しでも快適に過ごしたい!そう思った方はぜひ,プラチナ会員,そしてスーパーフライヤーズカード(SFC)の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
こんにちは。来月タイに行くので参考になりました。
優先レーンはスターアライアンスゴールドでもダメなんですね。
混んでる時は結構ありがたいサービスなのにっ!
ラウンジがそんなにあるなんて知りませんでした。
自分もちょっと早めに行ってラウンジ巡りしてみようと思います
ルールさん、こんにちは。
前はタイ入国時にTGでもビジネスクラス客にプレミアムレーンチケットが配られていたのですけどね。
スワンナプームのイミグレーションは入国・出国共にカウンター数が少な過ぎで混雑は必然的です。TGはスタアラ加盟してる訳ですから、スタアラゴールドトラックくらい作って欲しいものです。
2箇所あるスワンナプームの入国審査場ですが、2箇所ともに同一時間帯に激混みしてる事って実はあまり無いんです。よって、自分の降機ゲートから近くの入国レーンが激混みしてる場合、素通りして奥の審査場に向かうのも手です。
100%確かな方法でもないし、さっさと入国出来たとしても預け入れ荷物が出てくるのが遅いので、結局は待つハメになりますが(苦笑)。
ホント、色々と酷い空港ですが、第2期のターミナル拡張では対策される事を願わずにはいられません。
YuKunさん,こんにちは!
そうなんですよ,スターアライアンスゴールドでもダメでした。僕は優先レーン使えるのをかなり楽しみにしていただけに結構ショックでした笑。
ぜひLounge Buddyをおともに探してみてください!ホントに広いのでラウンジ巡りするなら”かなり”早めに行くことをお奨めします。
やまさん,こんにちは!
TGのビジネスクラスは,プレミアムレーンではなく一般レーンの脇に専用のレーンがありますよ。チケットだけ持っていれば通れるそうです。
あえて遠い入国審査場へ行く…なるほど!ナイスな情報ありがとうございます,やまさん。これは今度試してみなければ。荷物は優先タグあるので,サッと出られるかもしれませんよ。
おっしゃるとおり,関西空港も含めてスターアライアンスゴールドトラックを作っていただきたいなぁと思います。
ルールさん、こんにちは。
一般レーンの脇に専用レーンがあったとは!そっか、あの脇の一角はなんだろ??と思ってたのですが、やっと謎が解けました。
ありがとうございます。JKT出張帰りに使ってみます♪
遠い審査場へ行っての成功確率は結構高いですが、100%ではないので(しかも遠いだけに失敗時のショックはデカいです)過度な期待はしないでおいて下さい(笑)。
荷物は優先タグが付いていても激遅です。ROPのプレミアム会員(確かブラックカードでした)向けは早いですが、ビジネスやスタアラゴールドの場合20分待ちとかザラなので。
やまさん,ぜひ専用レーン使ってみてください。ビジネスクラスの搭乗券さえあれば通してくれるみたいなので。
たしかに,遠いだけに失敗したときはへこみそうです笑。時間に余裕があり,かつ近くの入国審査場が混んでいるときには賭けてみようと思います。
こないだは入国審査場で長く待ったので,優先タグがついていると既に荷物は出てきていました。あまり早く通過すると,出てこないかもですね。