成田市さくらの山公園は国際線機材を見られる絶好の飛行機撮影・鑑賞スポット

どーも,ルールです。

3月某日,飛行機に乗りたくて仕方のなかった僕は,マイル特典航空券で成田空港へ行くことにしました。ヒルトンホテル成田に泊まって,飛行機で往復してくるだけというなんとも贅沢な旅の中,せっかく成田空港に行くのだから国際線の飛行機を見に行くことにしました。

日本の空の玄関である成田空港には,毎日多くの飛行機が離着陸しています。しかもそのほとんどは国際線で,伊丹空港では見られない機材ばかり。今回は,成田空港周辺の飛行機撮影・鑑賞スポットの中から,さくらの山公園と成田空港展望デッキを紹介します。

成田空港周辺の飛行機撮影・鑑賞スポット

日本の空の玄関である成田空港は,1日平均660回の離着陸があり,そのうちおよそ8割が国際線の飛行機です。他の国内空港ではなかなか見られない,日系以外の航空会社の機材を見られるとあって,空港周辺は撮影・鑑賞スポットになっています。空港周辺の飛行機鑑賞スポットを紹介しているのは,なんと成田空港の公式WEBサイトです。

170412 成田空港周辺の飛行機撮影・鑑賞スポット

成田空港には,国内最大の長さである4,000mのA滑走路と,2,180mのB滑走路の2本の滑走路があります。成田空港の公式サイトで紹介している飛行機撮影・鑑賞スポットは,A滑走路周辺の成田市さくらの山,三里塚さくらの丘,ひこうきの丘,航空科学博物館および成田空港空と大地の歴史館と,B滑走路周辺の十余三東雲の丘の計6箇所です。この中から、今回はさくら山公園に行ってきました。

飛行機鑑賞のタイミングと知っておいたほうが良いこと

成田空港で離着陸することのできる時間は,原則6:00〜23:00と定められています。1日の中で離着陸が集中するピーク時間帯というのがあり,離陸(出発)のピークが10:00〜12:00と18:00〜20:00,着陸(到着)のピークが13:00〜18:00です。

離着陸の合計が1日平均660回で,離陸と着陸の割合は約1:1でしょうから,離陸・着陸ともに1日平均330回ずつあります。このうち,さきほど挙げた離陸のピーク時間帯に130回以上,着陸のピーク時間帯に165回以上が集中しているそうです。計算してみると,ピーク時間帯は,だいたい2分に1機のペースで離着陸を見ることができるというわけですね。実際僕は,10:00〜12:00に離陸を鑑賞していましたが,ひっきりなしに飛んでいる感覚がありました。

飛行機は,操縦性・安全性の面で,離着陸時は基本的に向かい風が良いそうです。離陸時に風が飛行機に向かって吹くことによって,揚力(飛行機を浮かそうとする力)が大きくなり楽に離陸できます。また,着陸時に向かい風が抵抗となり,速度が落ちて短い距離で止まることができます。

同じ鑑賞スポットでも,その日の風向きによって離陸側なのか着陸側なのか変わりますので,気に留めておくと良いでしょう。離陸・着陸どちらも同じくらいの速度(250km/h程度)で通過します。どちらにも魅力があり見ていて楽しいのですが,着陸の方がより近くに飛行機を見られます。離陸のときはだいたい15〜20°で上昇していくのに対し,着陸のときの角度は水平線に対して3°だからです。

さくらの山公園へのアクセス

170412 さくらの山公園

成田空港からさくらの山公園へのアクセスは,タクシーをおすすめします。所要時間15分で1,650円でした。他の手段としては,成田駅(京成・JR)からバスが出ています。いったん成田空港から成田駅まで移動しなくてはならないので,さくらの山公園まで40〜50分はかかると思います。

170412 さくらの山公園から見る成田空港

170412 さくらの山公園人だかり

さくらの山公園はこじんまりとした公園です。飛行機好きのカップルや家族連れなど,幅広い年齢層の方がいました。飛行機の離陸が始まると,上の写真のように柵に並んで鑑賞したり,撮影したりしていました。

170412 さくらの山公園売店1

入口には建物があり,売店や屋台・グッズショップなどがあります。120台の無料駐車場もあります。

170412 さくらの山公園売店3

170412 さくらの山公園売店2

グッズショップに並べられていたのは,飛行機好きの心をくすぐるような商品が多かったです。各航空会社のビジネスクラスやファーストクラスでもらえるアメニティなども販売されていました。

写真の紹介

僕が訪れた日は南方向に風が吹いており,さくらの山公園は離陸側でした。僕がたまに行く伊丹空港周辺には,飛行機が見られる伊丹スカイパークがあります。成田空港の魅力は,なんといっても国際線の飛行機を見られることですよね。当然,伊丹スカイパークでは見られない飛行機を楽しみにしていました。

170412 さくらの山公園スクート

早速やってきたのは,スクート(Scoot)のバンコク経由シンガポール行きTZ291便で,375人乗りのB787-900です。スクートはシンガポールを拠点とするLCCで,上質なサービスを提供することで世界的に評価の高い,シンガポール航空が出資しています。LCCは,メンテナンス・運用コストの削減やパイロット確保の面から,燃費の良い最新機材をなるべく1機種で統一する傾向にあります。エアバス320を主要機材に選んでいるLCCが多い中,スクートの主力機はボーイング787です。

170412 さくらの山公園フィリピン航空

フィリピン航空のマニラ行きPR431便で,368人乗りのA330-300です。ちなみにさらっと機材を紹介していますが,見た目で判断できるほど僕の目が肥えているわけではありません。翼の裏側などに書かれている,機体番号から調べています。たとえばこのフィリピン航空の写真だと,左翼にRP-C8762と書かれています。これをネットで検索すると,A330-300であることがわかるというわけです。

170412 さくらの山公園タイ航空1

170412 さくらの山公園タイ航空2

こちらは,タイ国際航空のバンコク行きTG641便で,364人乗りのB777-300です。4月のTG641便はA380に置き換わっているようです。何度か乗ったことのあるタイ航空のA380ですが,まだ離着陸を外から眺めたことはありません。いつかA380の離着陸も写真に納めたいです。

どーも,ルールです。僕は仕事でタイに行く機会が多く,タイ航空をよく利用しています。タイ航空が日本ーバンコク路線で使用している機材は,2018年12月時点でボーイング787-9,ボーイング777-300,ボーイング747,エアバス330,エアバス350-900,そしてエアバス380(A380)の5機種になります。その中で,民間旅客機最大を誇る総2階建てのA380は,なかなか乗る機会がありません(ANAはホノルル路線に2019年5月より導入予定)。僕は飛行機に乗る機会が増えてくるにつれ,少しずつ機材にも興味が出てきて,次第にいろんな機材に乗ってみ...

170412 さくらの山公園アメリカン航空

お次は,アメリカン航空のダラス行きAA176便で,260人乗りのB777-200です。僕は,アメリカン航空を含めたアメリカ三大エアラインにはまだ搭乗経験がありません。

170412 さくらの山公園キャセイパシフィック航空

こちらは,キャセイパシフィックの香港行きCX501便で,398人乗りのB777-300です。キャセイパシフィックは優良航空会社ランキングの常連で,質の高い機内サービスが乗客から評価されています。いつか搭乗してみたい航空会社の1つです。

170412 さくらの山公園ANA1

170412 さくらの山公園ANA2

もちろんANA機も飛んでいました。上の写真は大連行きNH903便240席のB787-8で,下はワシントン行きNH002便264席のB777-300ERです。

飛行機鑑賞のお供に!flightradar24というアプリが便利

170415 flightradar24画面1

flightradar24は,飛行機の現在位置をリアルタイムで表示してくれるアプリです。飛行機鑑賞していると,今の飛行機大きかったなぁ,なんて名前の機材だろう?とか気になることがあります。そんなときはこのflightradar24が大活躍です。リアルタイム表示なので,これから離陸する機材や,もうすぐ着陸する機材も表示されます。

170415 flightradar24画面3

さらに,飛行機の機体番号を入力すると機体の情報を教えてくれます。たとえば,先ほどのANA787-8の機体番号「JA815A」で検索してみると,

170415 flightradar24画面2

このとおり,ボーイング787-8であること,ANAの保有機材であること,そして写真も見せてくれます。

170415 flightradar24画面4

下の方には,直近の飛行ルートが記録されています。この機材は,最近北京と羽田を往復していることが多いようですね。

170415 flightradar24画面5

機体番号がわかっていれば,C-3PO JETなどの特別塗装機だって追跡できちゃいます。flightradar24のダウンロードは下記からどうぞ。

Flightradar24 | フライトトラッカー

Flightradar24 | フライトトラッカー

成田空港展望デッキ(第一ターミナル)

170415 成田空港展望台1

さくらの山公園での飛行機撮影を2時間ほど楽しんだ後,成田空港に戻ってきました。この後はヒルトン成田への宿泊が待っています。 ただ,チェックインまでまだ時間があるということで,成田空港第一ターミナル5Fにある展望デッキへ足を運んでみました。こちらも大勢の人で賑わっています。展望台の四方は金網で囲まれていますが,

170415 成田空港展望台2

ところどころに,カメラのレンズを差し込めるよう隙間が空けられております。柵が映り込まないので,これは嬉しいですね。

170415 成田空港展望台デルタ航空とアエロフロート

170415 成田空港展望台フィンエアー

170415 成田空港展望台スタアラ塗装機ANA

170415 成田空港展望台シンガポール航空

チェックイン時間までの間,さらに多くの飛行機鑑賞を楽しむことができました。そのほとんどが国際線機材で,テンション上がりっぱなしでしたね。

まとめ

今回,成田空港周辺の飛行機撮影・鑑賞スポットとして,さくらの山公園と成田空港展望デッキに行ってきました。どちらのスポットでもいろんな機材を近い距離で鑑賞することができて,とても楽しかったです。周りには何もないので,のんびりした雰囲気で,時間を忘れて何時間でもいられちゃう場所でした。成田へお越しの際は,ぜひ足を運んでみてください。

おすすめ記事

大阪伊丹空港近くの千里川土手は,日本でも有数の飛行機鑑賞・撮影スポットとして知られる場所です。なぜなら,飛んでいる飛行機を日本で最も間近で見られるスポットだからです。大きな飛行機が離着陸しようとする様は,まさに圧巻ですよ。僕は,飛行機写真を撮影するために,千里川土手をたびたび訪れています。飛行機鑑賞・撮影スポット第四弾となる今回は,大阪伊丹空港そばにある千里川土手の魅力や行き方・注意点などの参考情報を,写真を交えながらたっぷりとご紹介します。千里川土手とは千里川は,大阪府箕面市の箕面山から流...
どーも,ルールです。伊丹空港(大阪国際空港)は,2015年度14万回も飛行機の発着があった日本を代表する空港の1つです。1日あたりの発着回数は,平均383回にもおよびます。そんな飛行機の発着を間近で見られるのが,飛行機ファンの聖地とも言われている伊丹スカイパークです。以前,沖縄にSFC修行で訪れたときは,滑走路の延長線上にある瀬長島に行きました。着陸する飛行機が自分に迫ってくる感覚があって,とても興奮したのを覚えています。伊丹スカイパークには,飛行機の写真を撮影するために,全国から多くの飛行機ファンが訪れ...

4 Comments

yoshiki808

結構沢山の人来てるんですね。
アプリケーション早速落としてみます。
カメラ大活躍ですね。

返信する
rulearc

よしきさん,こんにちは!
flightradar24は眺めてるだけでも楽しいアプリですよ。意外と多くの飛行機が飛んでてびっくりします。カメラかなり活躍してますね,飛行機撮るのが楽しいんです。

返信する
taknexus1

まだデルタではジャンボが運用されているのですね。あ、考えてみたらTGでも羽田発の午前便はジャンボでした。やっぱりシルエットはピカイチの機材だな~って思います。
A380はデコピン顔がいまいち好きにはなれませんが、19年のANAでの運航開始は待ち遠しいです。
カメラも大活躍してるようで何よりです♪ デジイチ欲しくなっちゃうな(笑)。

返信する
rulearc

やまさん,こんにちは!
そうです,タイ航空は現役でB747飛ばしてますよ。関空発も747です、かっこいいですよね。
僕はA380に憧れの気持ちがあるので,かっこよく見えちゃいますね笑。ANAの運航も楽しみです!

返信する

rulearc へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。