どーも,ルールです。
今年で最後となったF1マレーシアGPを観戦するために,マレーシアの首都クアラルンプールに行ってきました。
日本ーマレーシア間は,ANA・JAL・マレーシア航空やエアアジアXが羽田・成田・関西空港から直行便を運航しています。が,今回どうしてもシンガポール航空便に乗ってみたかったので,シンガポール経由でマレーシアへ向かいました。
機材変更のため希望の機種ではなかったですが,世界一とも称されるシンガポール航空のビジネスクラスに搭乗することができました。
シンガポール航空は超優良航空会社の代表格
シンガポール航空は,三大航空連盟の1つ,スターアライアンスに加盟する航空会社で,今年50周年を迎えました。
定期路線運航している航空会社は,世界に700以上あると言われていますが,その中でもシンガポール航空は,優良航空会社ランキングのTOP3に毎年のように選ばれています。
安全性はもちろんのこと,チェックインカウンターやラウンジで提供される地上サービス,そして座席やエンターテイメント・機内食などの機内サービスと,すべてにおいて高く評価されているんですよね。
あまりにも評判が良いので,一度どれほどのものか体験してみたかったんです。そこで,マレーシアにはシンガポール航空便で行くことにしました。具体的な旅程は下記のとおりでした。
便名 | 路線 | 時刻 | 機種 | |
---|---|---|---|---|
往路 | NH34 | 伊丹→羽田 | 17:00→18:15 | B777-200 |
SQ635 | 羽田→シンガポール | 22:55→翌04:55 | B777-300ER | |
SQ106 | シンガポール→マレーシア | 08:30→09:30 | A330-300 | |
復路 | SQ119 | マレーシア→シンガポール | 20:40→21:50 | A330-300 |
NH804 | シンガポール→成田 | 00:40→08:30 | B787-8 | |
NH23 | 羽田→伊丹 | 12:00→13:05 | B777-200 |
僕は大阪に住んでいるので,いったん羽田空港まで国内線で移動します。その後,羽田空港からシンガポールのチャンギ空港へB777-300ERという機材で移動し,チャンギ空港でA330-300に乗り継いでマレーシアのクアラルンプール空港へ向かうルートになりました。
マイルがあればビジネスクラスにだって乗れる!
往復の飛行機は,贅沢にもビジネスクラスに搭乗しました。ビジネスクラスの航空券って,ご想像のとおりとんでもなく高いです。今回のルートを検索してみたら,往復44万円ですよ!もちろん,僕が大盤振る舞いした…というわけではありません。僕は普通の会社員ですから,航空券に44万円も支払う余裕はないです。
普通の会社員である僕がビジネスクラスに搭乗できたのは,マイルを使ったからです。現金なら44万円かかるビジネスクラス航空券も,マイルなら6.3万マイルでいいんですよ。
ANAとシンガポール航空は,同じスターアライアンスという航空連盟に加盟しています。そのため,ANAのマイルはシンガポール航空運航便の航空券と交換できます。
ANAマイルは,年30万マイル貯めることができます。30万マイルあれば,6.3万マイルをビジネスクラスの航空券に交換することは現実的ですよね?実際に僕は,たった1年で夫婦で60万マイル貯めることができました。普通の会社員でも専業主婦でも,1人30万マイルは十分貯められるんですよ。まずは下記記事をじっくりと読んでみてください。
B777-300ERからB777-300への機材変更が告げられた。
それは,出発が1週間後に迫ったときのことでした。携帯に1本の着信がありましたが,仕事中で出られず。見慣れない番号だったのでインターネットで調べてみると,発信元は「シンガポール航空旅客コールセンター」でした。
なんとなく嫌な予感がしつつコールバックしてみると,機材繰りの関係でB777-300ERからB777-300へ機材変更するという話でした。悪い予感は的中,この機材変更は絶対に避けたかったことだったんです。それはなぜか?各機種の座席配置を比べてみるとわかります。
B777-300ERとB777-300,似たような名前の機種ですが大きな違いがあります。B777-300ERのビジネスクラスは1-2-1配列,一方B777-300は2-2-2配列なんです。
これは,僕が座るはずだったB777-300ERの窓側席です。機内空間を贅沢に使ったこの座席は,シンガポール航空を象徴するもので搭乗をすごく楽しみにしていました。もちろん指定していたのは,11Kの窓側席でした。
しかし機材変更により,2-2-2配列となってしまいました。さらに不幸なことに,既に窓側席はすべて埋まっていて,真ん中のD・Fしか空いていませんでした。正直かなりがっかりしましたが,通路側だからいいかとポジティブに考えることにしました。2-2-2配列の窓側席だと,隣を越えないと通路に行けませんからね。
ちなみに余談ですが,B777-300ERはB777-300の航続距離延長タイプという位置付けです。燃料タンクを拡大したことで,より遠くまで飛べるようになったわけですね。ERは,Extended Rangeの略だそうです。
B777-300ビジネスクラス搭乗!
機材変更は残念だったものの,シンガポール航空のビジネスクラスは初めて!当日はワクワクしながら機内へ入りました。見るからにふかふかそうな座席が,ずらーっと並んでいるではありませんか。
近くで見ると,さらに迫力のある座席ですねー。それもそのはず,シンガポール航空のビジネスクラスは他社と比べかなりの余裕をもった設計となっているんです。ANAのビジネスクラスと比べてみるとわかりますよ。
ANA | シンガポール航空 | ||
---|---|---|---|
機種 | B777-300ER | B777-300 | B777-300ER |
配列 | 1-2-1 | 2-2-2 | 1-2-1 |
シート幅 | 49.3cm | 62.2cm | 86.3cm |
シートピッチ | 111cm | 130cm | 140cm |
シート形状 | フルフラット 180° | ライフラット 172° | フルフラット 180° |
シート幅・シートピッチをかなり広くとっていて,1席あたりの占有面積が大きいです。迫力のある座席だなぁと感じたのは,これが理由だったんですね。
機内エンターテインメントも充実していますよ。15.4インチの大液晶とノイズキャンセリング機能付のヘッドホンで,映画・テレビ番組・音楽やゲームなど1,000以上のプログラムを楽しめます。
残念ながら今回は22:55発の深夜便だったため,機内エンターテインメントを利用することはありませんでした。
シートと肘掛けの間には,iPadやノートPCなどの小物を入れられるスペースがありました。備え付けのコンセントは,日本のプラグ(Aタイプ)をそのまま挿すことができましたよ。
ブック・ザ・クックで特別な機内食を選ぼう!
シンガポール航空のエコノミークラス以外(スイート・ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス)には,あらかじめ特別な機内食を予約できる「ブック・ザ・クック」というサービスがあります。出発の24時間前までに予約しておけば,通常の機内食では出てこない特別な機内食(メインディッシュ)をいただけるんです。
予約制なので,機内でやっぱりブック・ザ・クックのメニュー食べたいなーと思っても無理なんです。まずはメニューを見て,じっくり考えてみてくださいね。
また,対象路線は限られており,日本出発の場合は東京(羽田・成田)のみで関空発の便ではブック・ザ・クックを利用できませんのでご注意ください。
ブック・ザ・クックの予約はオンラインで
ブック・ザ・クックは,シンガポール航空の公式サイトから予約可能です。
トップページにて,予約の管理を選択してください。
eチケットに記載されている予約番号(6桁のアルファベットと数字の組み合わせ)またはe航空券番号(13桁の数字)と名字(ローマ字)を入力しましょう。
搭乗予定の便名(画像ではSQ635)の下にあるお食事の項目にて,選択/変更をタップします。
ブック・ザ・クック対象路線であれば,選択肢の中にBOOK THE COOKがあります。あとは10~15種類の料理の中から,好きなものをメインディッシュに選んでください。対象路線や各路線のブック・ザ・クック限定メニューは,下記から検索できます。出発地ごとにメニューは異なっており,出発地を選ぶとメニューを見ることができますよ。
僕がこのとき選んだのは,牛ヒレ肉のグリル バジルペストでした。予想以上のボリュームでしたが,なんとか全部食べられました。搭乗前にラウンジでも食べていたので,お腹ぱんぱんでしたね笑。
夜遅い便だったこともあり,出発してすぐ食事している方はあまりいませんでした。僕も食事が終わったら,すぐにリクライニングさせて寝ました。
B777-300のビジネスクラスシートは,フルフラットではなくライフラットです。172°までリクライニングでき,少し足側が下がった状態になります。最初は少し気になりましたが,ぐっすりと眠ることができました。
さらに快適に眠りたいなら,こちらのアイマスクお奨めです。このアイマスクは,立体型でぴったりフィットするので遮光性は抜群です。さらに,柔らか素材なのでつけ心地も良く,ぐっすり眠れますよ。僕は国際線に乗るとき必ず持参しています。
シンガポール・チャンギ国際空港第2ターミナルのシルバークリスラウンジはビジネスクラス客しか入れない!?
羽田を出発したSQ635は,シンガポール航空・チャンギ国際空港の第2ターミナルへ。シンガポールでは,乗り継ぎの場合入国する必要はありません。マレーシア行きの便も第2ターミナル発ということで,このまま第2ターミナルで過ごしました。
乗り継ぎ便の出発まで3時間半ありますが,ビジネスクラス利用なのでラウンジを利用することができます。ちなみに僕は,ANAのSFC会員(=スターアライアンスゴールド会員)でもあるので,エコノミークラスを利用した場合でもラウンジを利用することが可能です。
ただ,今回利用したシンガポール航空のシルバークリス・ビジネスクラスラウンジは,スターアライアンスゴールド会員には利用できないラウンジなのです。スターアライアンス加盟航空会社運航便のビジネスクラス・ファーストクラス搭乗者,またはダイヤモンド会員だけが利用できます。
スターアライアンスゴールド会員は,クリスフライヤーゴールドラウンジという別のラウンジを利用することになります。シンガポール航空は,クリスフライヤーゴールド,シルバークリス・ビジネスクラス,シルバークリス・ファーストクラスという3種類のラウンジがあります。拠点となるチャンギ国際空港では,第2・第3ターミナルに各ラウンジを1つずつ持っています。以上を下記表にまとめました。
ラウンジの種類 | ||||
---|---|---|---|---|
KrisFlyer Gold | SilverKris Business | SilverKris First | ||
ターミナル2/ターミナル3 | ○/○ | ○/○ | ○/○ | |
エコノミー クラス | 平会員 | 不可 | 不可 | 不可 |
スタアラゴールド | 可 | 不可 | 不可 | |
ダイヤモンド | 可 | 可 | 可 | |
ビジネスクラス | 可 | 可 | 不可 | |
ファーストクラス | 可 | 可 | 可 |
広々としたシルバークリス・ビジネスクラスラウンジにて,シャンパンを飲んだりしつつのんびりと過ごすことができました。これだけ優雅に過ごせれば,乗り継ぎ時間も全く苦になりません。
最後はA330-300にてクアラルンプールへ。思ったよりも近い!
シンガポールとマレーシアはお隣の国なので,空港同士は300kmしか離れていません。日本でいうと,大阪と広島くらいの距離関係なんですよ。飛行機なら,わずか1時間で到着します。
機材は少し小さな,近距離用のA330-300です。ビジネスクラスの座席はというと,先ほどのB777-300と同タイプでした。すぐ着いちゃうので,リクライニングも利用しませんでしたね。
回り道をして,直行便よりもかなり時間をかけてマレーシアまで行きました。そのおかげで,世界一とも称されるシンガポール航空の機内サービスやラウンジを体験できたことはすごく良かったと思っています。
まとめ
憧れのシンガポール航空のビジネスクラスを体験しました。深夜便だったにも関わらず,ふかふかのシートで寝心地も良く,チャンギ空港のラウンジでのんびりできたおかげで,楽に過ごすことができました。
乗りたかった機種じゃなかったことが心残りではありますが,次回の楽しみができたと前向きに考えておこうと思います。シンガポールの朝は天気も良く,良い画が撮れました。あっ,これはシャンパンじゃなくてアップルジュースです,雰囲気だけでもと思いまして 笑。
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